訪問介護、高齢者向け住宅、居宅支援介護、デイサービスの札幌すこやか介護サービス

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介護相談

みなさまから寄せられた、相談をご紹介します。

ご相談内容 相談者は娘。男性、90歳、独り暮らし。支援者は娘のみ~市内在住ではあるが、就労や諸事情により、必要最低限の協力しかできない。自宅で独居生活をしているが、日常生活に様々な心配が募っている。ご本人の強いご希望を尊重し、独居生活の継続を目的として、ご相談をいただいた事例。転倒や受傷事故の懸念、家事全般の滞り・外出機会を逸していることで引き籠り状態。元々は社交的であったのだが、意欲と自信を失っている様子、健忘症状により、服薬や予定の管理、食事などの日課も不規則となっている。
調整した支援 ※ご本人に出来ることは続けていただき、娘様の支援を補うように介護保険制度の活用。

  1. 通所介護:交友や活動機会への参加。機能訓練の提供。入浴の支援、健康状態の確認
  2. 訪問介護:毎日の調理、掃除、洗濯などの家事全般の支援。服薬の促しと服薬確認。デイサービスへの送り出し。(娘様のご都合次第で、通院時の同行対応)
  3. 福祉用具:トイレや簡易ベッドに手すりを備え付けて支持物を設ける(取り外し可能、使わなくなった場合は返品可能)
  4. 住宅改修:玄関や階段などの必要箇所に手すりを設置(工事)

その他、地域支援事業、札幌市の事業(配食サービス、安心コールの設置)ご家族による支援は通院時の同行、緊急時の対応をお願いする。

サービス導入後の経過 通所介護の利用により、継続的な機能訓練によって、身体は徐々に復調。交友や活動機会を通じて、再び外出の楽しみを思い出す。
自信を取り戻し、今では一人で慣れ親しんだ商店までなら、買い物に出かけることもできるようになる。
訪問介護の利用により、家事や日課の滞りが回避されることによって、健全な生活を送ることができている。
日々に人の出入りと関わりがあって、結果的に安否の確認が成され、娘様の心配は緩和された。
また、訪問販売などの早期対処にも繋がっている。
住宅環境を整備し、転倒の懸念こそあるが、自宅内の行動は独りでも取れている。
ご本人が何よりも望まれる自宅での生活を、娘様の心配や許容できる程度の負担で続けている。

相談内容 相談者は娘。女性85歳。専門医療機関にて認知症の診断がでる。支援者は娘のみ(道外在住の為、日々の関わりは難しい・夫は既に他界)。徐々に認知症が進行し、日常生活及び地域との関係性において支障が生じ始めていく。心身状態や生活状況の経過に応じ、ご本人やご家族の課題や意向を充足できるような住環境の移住を含む支援調整で携わった事例。
調整した支援及び経過や評価 遠方の支援者は対応にも限界があり、在宅サービスを活用して自宅での生活を継続するという選択肢もあったが、自宅近隣のサービス付き高齢者住宅に移住を決断。それに伴う必要な支援の調整を図る。然しながら、ご本人の納得を十分に得たものではなく、また環境の変化に伴って入居当初の混乱や抵抗は強かったが、住宅の職員や他入居者との関わりや、通所介護や訪問介護(洗濯をヘルパーと一緒にするなど)を活用しながら、次第に新しい環境に慣れていった。ご家族としては常時の安否確認が成され、一先ずの安心を得る。
しかし、認知症の進行に伴い、徐々に他入居者との交友が図れなくなり、周囲からは次第に嫌煙される様になってしまう。また日々日常に介護を要する頻度も増え、サービス付き高齢者向け住宅における住宅環境においては、介護保険サービスを駆使しても、その人らしい生活を送るのは難しい状況となってきていた。役割や生きがいに感じていた行動(外出や家事)にも何かと制限が生じ、ストレス等で周囲への抵抗も増強、暴言や介護の拒否も出現してきていた。
今後の方向性として、遠方のご家族や主治医(医療ソーシャルワーカー)との連携を図りながら、個別的でより専門的な認知症ケアが提供される認知症対応型共同生活介護・通称グループホームへの入居が選択肢にあがった。再び環境に変化が生じる事の様々な懸念もあったが、十分な効果と適応が期待され、諸々の協議や検討を重ねた上で、グループホームの入居を決断され、ご本人の十分な納得とご理解こそ得られなかったのだが、その支援調整を行うこととなった。グループホームもまた、自宅近隣の施設を選択した。入居されてからは、これまで制限が生じていた外出や家事を始めとした行動全般は、ご本人の趣味であり、個性であり、特技であり、何より生きがいと尊重され、集団共同生活において自らの役割を担われている。他入居者との関係においては、職員が仲介に入る等の支援を通じて、良好な関係を構築。手厚く専門的な支援の下で、次第に元来の穏やかな人格を取り戻されていかれたとの報告を受けている。
注)サービス付き高齢者向け住宅を否定し、グループホームを肯定する内容ではございません。サービス付き高齢者向け住宅とグループホームでは人員配置や運営基準など、施設が求められる役割や機能の中で比較対象とされるものではございません。その人らしい生活を送るために適正、適応の観点から移住された事で良い方向に導かれた一つの成功事例としてご理解下さい。また詳細はグル―プホームやサービス付き高齢者向け住宅についてはグループホームすこやか・サービス付き高齢者向け住宅 すこやか苑西野をご参照ください。

相談内容 80才 女性。ご家族との同居生活(居住空間は別々)。自宅で転倒され、下肢の骨折。長期間の入院(治療とリハビリテーション)を経た在宅復帰を医療機関との連携において支援させて頂いた事例。

  • 昔ながらの家屋で段差もあれば手すりも備えついてはいない。単独の歩行は困難なため、移動時に歩行器を要するが、現在の住環境では、歩行器の利用に支障もあり、再転倒や受傷事故等による再骨折も懸念される。骨粗鬆症の診断も不安要素の一つである。
  • 退院後も積極的なリハビリを希望。回復した身体機能を維持向上させながらの在宅生活を切望されている。ただし人付き合いに伴う気疲れや、耐久力等の体力面で通所介護サービス等の利用は否定的、不適応とされた。
    ※車輌移動による負担。定期的な外来リハビリテーションも断念。
  • リウマチ等の持病を抱え、日々の健康管理に不安。精神状態も関連して日常的に体調不良を引き起こしやすい。
調整した支援 心身機能の低下や持病の重症化が予防される事で、必要最低限の家族介護を要しながらも、出来る限り独立・自立した生活が営める様な計画の策定。

  • 訪問看護
    主治医の指示に基づき、定期的な健康管理と在宅療養の助言や相談。緊急時の相談や対応。専門職種(訪問看護ステーションより理学・作業療法士の派遣)による自宅内での、専門的なリハビリテーションの提供。住環境についての助言や提案。
  • 福祉用具の貸与
    屋内でも使用が可能な軽量でコンパクトな歩行器を貸与。トイレや簡易ベッドに手すりを備え付けて支持物を設ける(取り外しが可能)。
  • 福祉用具の購入
    入浴用品(シャワーチェアー、バスグリップ)
  • 住宅改修
    居室の敷居の解消。浴室内の必要箇所に手すりを設置。
  • 訪問介護
    入浴の身体介助。
  • 通院乗降等介助(訪問介護・通院乗降)
    単独の屋外移動や車輌乗降の不安を解消する為に定期受診時の車輌乗降や屋外移動時の一連動作を支援。
    ※ご家族の不都合時に活用。
  • ご家族の支援
    大がかりな掃除等の家事や時々の調理、通院等の外出支援。
訪問看護の利用により、日々の健康状態が管理され、適切な受診の判断や生活指導の中で持病の重症化が回避されている。健康不安の回避にも繋がっている。
在宅リハビリテーションを受けることにより、際立っての回復こそもたらしていないが、自宅内で可能となった日常の動作は明らかに増えた。自信を取り戻しつつもあり、家族と一緒に買い物に出かける様になり、今後は外出機会を設ける為に、通所介護等の利用についても前向きな検討が出来るようになってきている。
住宅環の整備をしたことにより、退院後は転倒や受傷事故も無く、自宅内の行動は独りでも行えている。著しい身体介護の発生が予防されており、家族介護負担、または家族の重荷になったり足手まといになっているといった負い目も無く、独立した生活を続ける事が出来ている。

 

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